【運営秘話】五反田の人気コワーキングスペース「VACANCY OFFICE GOTANDA」オーナーにインタビューしました!
フリーランスや個人事業主には欠かせない重要な場所といえば、「コワーキングスペース」。今回は、五反田で人気のコワーキングスペース「VACANCY OFFICE GOTANDA」(以後VACANCY)のオーナー・小山さんに、その貴重な運営秘話を伺ってきました。
VACANCYは一般利用者から高い支持を得ているのはもちろんのこと、ユニークなイベントを数多く運営していることでも評判のスペースです。取材に伺った日は、ちょうど大人気のワークショップ「戦略的プレゼン資料作成講座」が行われていました。このようなイベントを開催するようになった経緯とは!?
VACANCYとは?
小山さん:「VACANCYは、誰でも利用可能なコワーキングスペースです。今現在は、2013年当時にオープンした五反田駅寄りのスペースから移転し、大崎広小路に近い一棟借りのビルに移転して運営しています。」
大崎広小路駅からは、ダッシュで15秒なのだとか!
もともと、名前のVACANCYは、空室という意味。
空室の有効活用ということで始めたので、VACANCYという名称にしました。
VACANCYオーナーの小山さん。このポージング、おちゃめです!
空室の有効活用=コワーキングスペース
小山さん:「前に入居していたビルは8階建てだったんですが、4フロアも空いていたんです。もったいないので不動産屋に話をして、最初は無料で貸してくれという話をしていたんですけどダメで、結局お互いが折り合う形で、賃貸契約をしない方法で始めました。テナント募集中のまま。誰かがここを使いたいといったら僕らはどかないといけない。そういう条件で、空室が埋まるまでの期間を利用しましょう、と。」
「1年以上空いていたフロアを利用させていただいたんですが、1年半ぐらいでその他の空きフロアも埋まってしまい、2014年9月に旧VACANCYから今の場所に移転しました。」
ワークショップはいつ頃から?
小山さん:「普段の利用者受け入れ以外に、ワークショップをやるようになったのは1店舗目の開設当初からです。利用者の方から、やりたいという声も多少ありましたけど、どちらかといえばこっちからお願いしたケースが多かったですね。いろいろなことが行われているスペースだと、いろいろな人も入ってくるし、アクティブなかんじで面白そうだなぁ、と感じてもらえるので、積極的に考えていましたね。」
NPO法人「very50(ベリーフィフティー)」との出会い
アジアの社会問題を解決するビジネススクール『very50(ベリーフィフティー)』というNPO団体があるんですけれども、たまたま、そこのお手伝いをしている方が会員さんでいたんですよ。
その方から話を聞くうちに興味がでてきて、代表にきてもらったのがきっかけでvery50が活用する場としてスペースを提供することになりました。
アジアの社会問題を解決する!といっても、いろいろ知っておかなければならないことがあるじゃないですか。そこで、知っておかなければならないことを提供する立場の方が必要で、そのお手伝いをされている方はそこの「講師」だったんですよ。
本来ならば、「知っておかなければならないこと」を教えることができれば良かったんですが、そんな能力もなかったので、じゃあ僕ができることとして、場所があるから、それをうまく使いますか、と提案しました。当時は、インドネシアのマーケットをもっと盛り上げるとか、カンボジアで持続可能な仕事を創るためにハーブを用いた商品を開発している日本人の女性起業家がいたりとか、さまざまなプロジェクトがあるんだけれども、ただ、打合せする場所がなかったんですよ。ファミレスでやったりとか。拠点がなくて。NPO団体としては拠点はあったんですが、個別に集まって、打合せしたりする場所がなかったんですね。
じゃあこちらでどうぞ、といったのが始まりです。
そこから一気に広がる人脈!
今回の「戦略的プレゼン資料作成講座」講師の松上さんも、very50を通して繋がりましたし、very50から広がってきた人たちは、多くいますね。いまや松上さんの授業は、名物授業みたいになっちゃってるんですよ。ストリートアカデミーに出すと、すぐ一瞬で埋まっちゃう。最初は結構集客も大変だったんですけど。
多様性のあるコワーキングスペース運営のコツ
移転してくる前、ここはもう廃墟みたいな場所だったんですね。だから賃貸条件もよかった。そして何より、一棟借りられるということは、ワンフロアでやるよりまた違うことができるのかなと思って、ここにしたんです。これが正解でした。
中の改装などは自分でやったり、知り合いに手伝ってもらったりしながらやって、お金をかけないようにしました。究極、お金をかけずにどこまでステキにできるか、というのも腕の見せ所ですよね。だいたいうまくいかないところは「設備」に思いっきりお金かけちゃったりしてるんですよね。
結局フロアを分けたから、イベントとかもやりやすいんですよ。前はワンフロアだったので、なかなか。普通の利用者が使えなくなっちゃうんで。一棟借りたことで、自由度がかなり広がりました。ですので今後も、ワークショップやイベント等、積極的に開催しようと思っています。
(インタビュー・本文:Eventistaライター・スドウ)
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